「…へぇ」 これはまた随分と大物が収容されてきたものだ。後ろに撫でつけた黒髪、顔に刻まれた大きな傷。 砂漠の国で麦わらのルフィにのされたっていうんだから、驚きだ。 「アンタ王下七武海のクロコダイルだろ? すげェの入ったな」 「…」 クロコダイルはちらとこっちを見て、すぐに顔を逸らした。釣れねェの。 「俺、。レベル6の看守」 興味がないのか、クロコダイルはそっぽを向いてる。そうされるとこっち向かせたくなるんだよなぁ。 監獄の看守だなんて暇なだけだ。どうせ誰も逃げやしないのだから。しかもレベル6だし。 暇だった仕事がこれから楽しいものになればいいけど。 「これからよろしくな、クロコダイル」 肝心のクロコダイルは俺なんて存在しないかのように無視してるが、別にいい。構うもんか。 野生の鰐って手懐けるのにどのくらいかかるんだろ。いやあ、クロコダイルがデレる日が楽しみだ。