「ン、」

最後に彼からしてくれた接吻は、いつのことだっただろう。
下手をすれば誓いの接吻以来、彼は接吻をしてくれていないかもしれない。
どうして女である私が、自分よりも1000は年上の悪魔に接吻をしているんだろう。
此処は普通に考えて、年上である彼がエスコートすべきではないのだろうか。

「……ライラ……?」
「なぁに、シャイたん」
「ナンダカライラ、機嫌悪イ……我ハナニカシタダロウカ」
「……べつに」

偶には貴方からしてくれたって、いいじゃない。
私は貴方がわからなくて、怖いのよ。

「ライラ? ライラ……」
「なによ、煩いわね。一度呼べばいいの」
「……スマナイ」
「…………、わかったから、何よ」
「……我ノ嫌イナトコロガアルナラ、直スカラ……ソノ……」
「、」

――そういう、ところが

「いちばんきらい」
「……エ、」

明らかに動揺した顔色。
真っ白なのに何故か生気のあるいつもの表情が、今は真っ青だ。
この悪魔はいちいちもう俺にはムリポ\(^o^)/