私は死んでいた。見っとも無く口を開いて、天井を見つめながら死んでいた。
いつからこうしていただろう? 長い時間が経った。正確な時間はわからない。
長い時を、この暗く狭い空間で過ごした。それよりももっと長い時間、何も口に含んでいない。
死んでいるのだから当然か。死体は何も食べずとも生きられる。
ただ、なんだか無性に水が飲みたい。何故? 嗚呼、死んで尚欲深いとは。

「おはよう、。良い夢は見れた?」

、おはよう イヴェール。いいや悪夢だったよ。だって君がいなかったんだ。
これ以上の悪夢が存在するかい?

「あは、、まだ寝てるの? 駄目だよぉ、僕が居るのに寝てるだなんて」

やだな、痛いよイヴェール。そんなにザクザク刺さないで。
それはつるはしかい? ナイフかい? そんなものいったいどこから持ってきたの。
双子の持ってきたロマン? 私じゃないな。…それとも、賢者かな。あいつマジでシメるか。
とにかく危ないから、そんなものは持つんじゃない。力仕事は私に任せてよ。

「…、ねぇ、がいけないんだよ」

うん、そうだね、私がいけないんだ。君はぜんぶ合っているものね、

「僕だけは、……いやだよ」

ごめんね。でも安心して。もう絶対一人にはしないからね。
嗚呼、私が馬鹿だったんだ。だからね、もう、
…うん。

「そうだ、ねえ、お腹減ったね」

うん、そうだね。私、もう腹ぺこだよ。死んじゃいそうだ。
君もお腹が減っていただなんて、これはきっと私たちの愛の偶然だね。
あぁじゃあ私たちはおそろいだ。幸せかい?
わたしは、しあわせ、

「じゃあ今日は何を食べようか」

なんでもいいよ。腿でも腹でも、好きなものを食べるといい。
私はなんでも構わないから、遠慮なく食べてくれ。君が美味しく食べてくれるのなら。

「―― 一緒になろう?」







ヘーイ Let's カニバ DE ヤンデレ! あるあ…ねーよ